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議会第2回定例会開会(6月2日)

  令和3年第2回豊丘村議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様方におかれましては、何かとご多用のところ、ご出席をいただき、条例制定・改正並びに令和3年度補正予算案などの重要案件についてご審議いただきますことに対し、厚くお礼申し上げます。

 さて、新型コロナウイルス感染症に世界中が蹂躙され、これまでは当たり前だった世界的な物流や人流が途絶え、経済、文化を始めとした世界規模的な交流が滞って早一年半が経過しようとしています。

 しかしながら、先週の全米プロゴルフ選手権の最終日、18番ホールで、最年長記録で優勝したフィル・ミケルソンを取り囲んだ大勢のギャラリーがマスクなしで祝う姿を生中継で視聴していると、ロンドンのパブで楽しむ市民の様子の報道などと共に、ワクチン接種の先行している国のように、一時も早く我が国もワクチン接種を進め、壊滅的な被害を受けている産業や、逼迫した医療の建て直しが実現する事を祈らずにはいられません。

 豊丘村に於いても北部5ヶ町村で足並みを揃え、5月24日から高齢者のワクチン接種が始まりました。31日には2回目の予約が終了し、まだ予約の取れていない高齢者の方にはご迷惑をお掛けしています。

 6月中には全高齢者が2回の接種を受けられるだけのワクチンが国から送られてくるようですので、6月21日の3回目の予約の時には接種を要望されているすべての高齢者について、予約を完了できるように準備を急いでいます。

 しかし、ワクチンの接種をする医師、看護師にあっては、現状では国が目標とする高齢者接種の7月完了には、決して十分な人数とは言えません。村としましても、北部町村一体となり7月末までの高齢者接種完了を目指して鋭意努力しているところです。

 どちらにしましても、その後のワクチン接種が若い人たちへ続いていくので、市町村から県に対して集団接種会場の設置をお願いしたり、歯科医師などのワクチン接種への協力体制の構築を働きかけてきましたが、県としても市町村要望に沿った対応を取るべく集団接種会場の開設に尽力していただいています。65歳以上の高齢者のワクチン接種が進むことによる重症患者の減少で、重篤な感染者が多数発生している都市部の医療現場のひっ迫が軽減されれば、最悪の状態からは脱出することが出来ます。ワクチン接種の出遅れと有事に対応できない硬直した医療体系が響いて経済活動の全面再開がなかなか見通せない我が国ですが、これからのワクチンの入荷は順調のようですので、マスコミとしても、国民一体となってのワクチン接種の加速に世論の誘導を図ることが非常時における役割ではないでしょうか。様々なご意見もあるでしょうが、東京オリンピック・パラリンピックも、コロナ禍ではありますが、平穏に運営されることを祈るばかりです。

 さて、開場以来好評を博している道の駅南信州とよおかマルシェですが、かねてより好評の桃狩り観光も、現在の段階ではすでに一万三千人からの予約が入っています。今後の緊急事態宣言の推移で大きく変動することも考えられますが、ワクチン接種が進む中で観光バスや個人客の急激な増加も視野に入ってきました。

 そして、道の駅の第二弾として開業しました、豊丘村観光協会事務局が設けられた観光拠点施設「とよおか旅時間」ですが、自転車で地域を盛り上げるためのレンタサイクリングステーションも設置しました。コロナ禍で見直された登山やジョギング、ウォーキングなどのアウトドアスポーツの一つとして仕掛けていきたいと考えています。

 北部5ヶ町村の理事者や議会の皆様とも足並みを揃え、天竜川の堤防を、支流が合流する場所で途切れとぎれになっている堤防ですが、人と自転車が渡れる橋でつなぎ周回コースが完成できれば、高森町が建設に入っている川の駅のカヌーやラフティング、ビーチバレーなどとの相乗効果もあり必ず注目を集める事が出来ます。地域一丸となり国や県への地元要請として強く働きかけていきたいと思います。

 さらには、竹を熱源とした足湯も整備し景観を損ねている竹藪の減少を図ります。また、話題のチョウザメの水槽も設置いたしました。チョウザメが泳ぐ姿を間近で見ることができます。



 さて、本日私から提案いたします案件は、条例案件3件、令和3年度一般会計補正予算など予算案件3件、同意案件1件、一般案件2件であります。

 特に私から申し上げますと、6月定例会の重要な案件であります国民健康保険税条例の改正を提案いたします。

 ご案内のとおり、平成30年度から国民健康保険制度は、財政運営の責任主体を都道府県が担うこととなりました。かかった医療費を県が支払い、市町村は、所得係数と医療費係数などで計算された納付金を県に支払っています。国民健康保険税は、この納付金と、保健事業、前年度繰越金などを基に計算を行いますが、令和3年度においては、医療分と後期高齢者支援金分の税率は昨年と比べて据え置き、介護分の一人当たりの税額は、年額で4,572円の減額、率にして14.9%の減で算定させていただいています。
 
 去る5月26日の国保運営協議会において、この内容の諮問についてご審議いただき、諮問内容に沿った答申をいただきました。答申を尊重し、条例改正案を提出するものでありますが、課税処理の都合もありますので、本日中のご審議・ご決定をよろしくお願い申し上げます。

 また、令和3年度一般会計補正予算の歳出では、国の緊急自然災害防止対策事業債・緊急浚渫推進事業債を活用した井水・河川の改修や、ため池の排土事業が採択されたため、1億3,100万円余を追加、新型コロナ感染症対策のため、低所得の子育て世帯に対する生活支援特別給付金事業に800万円弱を計上しました。

 歳入では、緊急自然災害防止対策事業などに関係した村債や国庫補助金の増額を中心に計上させていただきました。



 上程案件については、以上概要を申し上げましたが、詳細につきましては、副村長・担当課長よりご説明申し上げますので、ご審議、ご決定賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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